理事長ブログ
今では多分野の教科書に掲載! 当院考案のCT撮影による顎関節評価法 ― カラーマッピング法 ―
2025.08.23
顎関節症の咬合治療
今では様々な教科書にも掲載されている、当院考案の カラーマッピング法 についてご紹介します。
顎関節症の診断では、症状が出ている顎関節の形や周囲組織の状態を把握することが重要です。それと同様に、治療による影響も含めた時間的な変化を複数の時点で評価することも欠かせません。
従来のCTや断層画像では、骨の表面の状態を確認することはできても、関節腔の広さや下顎頭の位置・形を正確に把握するのは難しい部分がありました。
そこで私たちは、関節頭と関節窩の距離を色分けして表示する「カラーマッピング法」を考案しました。この方法によって、
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各部位での関節腔の広さを直感的に理解できる
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下顎頭の位置や形態を数値的に評価できる
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2つの時点の画像を重ねることで経時的な変化を確認できる
といった利点が得られるようになりました。
特に顎変形症の患者さんでは、顎関節症を併発しているケースが少なくありません。外科的矯正手術(下顎枝矢状分割術)による顎関節への負担や、咬み合わせの変化が術後の経過に影響すると考えられています。そのため、手術前にCTを用いて顎関節の状態を 定量的に評価する ことは、診断や治療計画に大変有用です。
当院では、このカラーマッピング法を臨床に活用し、患者さんの顎関節をより精密に診断・評価する取り組みを行っています。
以下は、2020年に世界矯正歯科連盟(WFO)が開催した国際矯正歯科会議(International Orthodontic Congress、IOC)で発表したスライドの一部です。頑張って作製したものなので、ここに載せておきます。










