治療費・Q&A
治療費について
矯正治療に共通してかかる料金
- 検査料
- 20,000〜40,000円
- 診断料
- 20,000〜30,000円
- 基本施術料
- 200,000〜350,000円
装置料(不正咬合の種類によって異なります)
- 拡大装置
- 45,000~55,000円
- 顎外装置
- 35,000~55,000円
- 保定装置
- 40,000~60,000円
マルチブラケット(各種)
- 審美ブラケット(セラミック等)
- 350,000~450,000円
- リンガルブラケット
- 450,000~550,000円
- マウスピース矯正
- 350,000~450,000円
調整料
- 顎整形治療(第1段階)
- 4,000~5,500円
- 第2段階
- 5,000~6,600円
- 保定中(後戻りを防ぐ治療)
- 3,000~4,400円
表示金額はすべて税込となります。
Q&A
Q 矯正治療って痛いの?
矯正装置をお口の中に装着した際には、多少の違和感を覚えることがあります。また、歯を動かす過程で痛みを感じることもありますが、その痛みは通常、虫歯による鋭い痛みとは異なり、日常生活の中で常に感じるようなものではありません。たとえば、硬いものを噛んだときなどに、一時的に違和感や軽い痛みを感じる程度です。このような痛みは、装置の調整後2〜3日で自然に治まることが多く、治療期間中ずっと続くわけではありません。
また、痛みの感じ方には個人差があります。使用する装置の種類にかかわらず、歯が動く過程で一時的に痛みが出ることがありますが、強い痛みや不快感がある場合には、痛み止めのお薬を処方することも可能ですので、安心してご相談ください。
近年では、矯正治療の技術も大きく進歩しており、よりやさしい力で歯を動かすことが可能となっています。そのため、以前よりもずっと快適に治療を受けていただけるようになりました。
Q 矯正中にスポーツはできるの?
もちろん可能です。矯正治療中でも、これまで通りスポーツを楽しんでいただけます。当院の患者様の中にも、柔道・空手・野球・サッカー・バレーボール・バスケットボール・水泳・陸上など、さまざまなスポーツを矯正治療中も継続して楽しんでいる方が多くいらっしゃいます。
実際、世界的なトップアスリートの中にも、矯正装置を装着しながら大会に出場していた選手がいます。たとえば、ウィンブルドンやフィギュアスケートの舞台でも、矯正治療を受けながら活躍していた選手がいるほどです。最近では、スポーツ界でも「かみ合わせの重要性」が広く認識されるようになっています。
安全に配慮しながら、思いきりスポーツを楽しんでください。
Q 矯正治療費はどれくらいかかるの?
矯正歯科治療は、基本的に自由診療となるため、費用はクリニックや地域によって大きく異なります。治療内容や方針によっても金額に幅があり、数十万円の差が生じることもあります。
当クリニックの矯正治療費については、ホームページ内の「治療費について」のページに詳しく掲載しておりますので、ぜひご参照ください。また、初回相談は無料で行っており、お口の中の状態を拝見しながら、治療の流れや費用について丁寧にご説明いたします。
当院では、院長が出身である北海道大学病院の矯正治療費を参考に、適正でわかりやすい料金設定を心がけております。
治療費は、以下のようなケースによっても異なります
- 成長発育を利用する第1期治療(小児矯正)
- 永久歯を対象とした本格矯正(第2期治療)
- 外科的矯正治療や顎関節症を伴うケース
なお、当院は「顎口腔機能診断施設」の認定を受けておりますので、外科的矯正治療や顎関節症に関する矯正治療については、健康保険の適用が可能です。
最後に、治療費の高低だけでなく、診断・治療の質、そして治療後のアフターケアまでしっかり対応しているかどうかも、クリニック選びにおいて大切なポイントとなります。長期的な視点で、信頼できる治療環境をお選びください。
Q 医療費控除の適応になりますか?
はい、一定の条件を満たす矯正治療は、医療費控除の対象となる場合があります。
医療費控除とは、その年(1月1日~12月31日)にご本人やご家族のために支払った医療費が一定額を超えた場合に、確定申告をすることで所得税の一部が還付される制度です。
医療費控除額は、以下の計算式で算出されます:
[その年に支払った医療費の総額]-[保険金などで補てんされる金額]= A
A -(10万円 または 所得金額の5%のいずれか少ない方)= 医療費控除額
この控除により、対象となる医療費の一部が返還されることがあります。
なお、矯正治療が医療費控除の対象となるかどうかは、「治療が医学的に必要と認められるかどうか」によって判断されます。たとえば、咬み合わせや発音・咀嚼機能の改善などが目的の矯正治療は対象となる場合がありますが、美容目的(審美目的)のみと判断される場合は対象外となることもあります。
詳しい条件や必要書類については、国税庁のホームページ(www.nta.go.jp)をご確認ください。
Q 食事の制限がありますか?
矯正治療中の食事にはいくつかの注意点がありますが、日常的に大きな制限があるわけではありませんので、基本的には普段通りの食事を楽しんでいただけます。
ただし、以下のような粘着性のある食品や硬い食品は、装置の破損や歯への負担の原因となるため、控えていただくことをおすすめします:
- ガム、キャラメル、お餅などのくっつきやすい食品
- 固いおせんべい、氷、ナッツ類などの硬い食品
また、治療開始直後や装置を調整した後の数日間は、歯に違和感や軽い痛みが出ることがあります。その際には、食欲が一時的に落ちる場合もありますので、柔らかくて食べやすいものを選ぶと良いでしょう。
当院では、矯正治療中でも安心して食事を楽しんでいただけるよう、治療の進行に応じた食事指導も行っております。ご不安な点があれば、お気軽にご相談ください。
Q 不正咬合に関連している他の病気がありますか?
はい、不正咬合は他の疾患や身体の状態と関連していることがあります。代表的なものを以下にご紹介いたします。
【1】顎関節症を併発している場合
顎の筋肉に痛みが出たり、口が開けづらくなったりすることがあり、矯正治療の妨げとなる場合があります。
顎関節を構成する骨の変形や変化が不正咬合をさらに悪化させることもあります。
状況によっては、矯正治療に先立って顎関節の治療を優先的に行い、上下の顎のバランスを整えてから矯正を開始する必要がある場合もあります。
【2】耳鼻咽喉科領域の疾患と成長発育への影響
学童期に行う「第1期治療(成長発育のコントロールを目的とした矯正治療)」では、以下のような疾患がアゴの成長や口周りの筋肉に影響を与え、不正咬合の原因となることがあります:
- アレルギー性鼻炎
- アデノイド肥大
- 口蓋扁桃肥大(扁桃腺の腫大)
これらの疾患が原因で、口呼吸が習慣化したり、口唇周囲の筋肉(口輪筋)の機能低下が起こることもあります。
【3】その他の関連疾患
当院では、矯正治療を始める前に、必要に応じて以下のような精密検査を実施しております:
- 顎運動検査(計測機器による機能評価)
- MRI・CTなどの画像検査
- 必要に応じた口腔外科・耳鼻咽喉科へのご紹介
これにより、骨系統疾患や頚椎癒合症など、歯並びや顎の発育に影響を及ぼす全身的な疾患が見つかることもあります。
不正咬合の背景には、単なる「歯並び」だけでなく、全身の発育や機能との関連がある場合もあります。私たちは、患者様一人ひとりの状態を多角的に評価したうえで、適切な診断と治療方針をご提案いたします。ご不安な点があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
Q その他に不正咬合に関連することがありますか?
子供達の食生活がカレー、ハンバーグ、シチュー、グラタン等の軟性食品が中心になり、食事で咬む回数が減っています。そのため、歯ぐきの発育やアゴの骨の成長が阻害されている患者さんが増えてきました。確かに、固い食材や繊維質のものを食事に取り入れることは、難しい時代になってきています。柔らかい食べ物でも、噛む回数を20回以上、30回を目標にして下さい。また、お茶などのペットボトルが容易に食卓の上に用意されていることが多く、子供たちの食事を観察すると、4,5回噛んで、すぐ飲料水で飲み込んでしまうということが見受けられます。食事の最中には、飲料水をコップやグラスなどにわざわざ用意しないで下さい。食事が終わってから好きなだけ、牛乳、お水、お茶などを飲むように指導してください。みなさん、よく咬んで、楽しく食事(^_^)をしましょう!
また、幼児期の指しゃぶりや、おしゃぶり、爪など物を咬むなどの悪習癖が長かったりすると、上下の前歯が開いたり、出っ歯になったりし、ものを噛みきれなくなったりします。また、舌を上下の歯の間に差し込んでつばを飲むようになり、新たなる悪習癖を発生させることになります。さらに悪化すると骨に影響が及び、手術をしなければ治らなくなることもあります。4歳までには、かならず止めさせてください。なかなか止められないお子様については、当院にて指導しておりますので、お気軽にご相談ください。
Q 外科的矯正治療について
外科的矯正治療(顎変形症の外科手術を伴う矯正治療)とは、上下の顎の骨格に著しい不調和がある場合に、矯正治療だけでは噛み合わせの改善が難しいときに行う治療方法です。
遺伝的な要因や成長のバランスの乱れなどにより、上顎または下顎の骨が過度に発育したり、逆に成長が不足したりすることで、骨格性の不正咬合が生じます。また、長期間にわたり噛めない状態が続いた場合も、顎の骨が変形し、矯正治療だけでは対応できなくなることがあります。
このような場合には、外科手術によって顎の骨を正しい位置・大きさに整えたうえで矯正治療を行う必要があります。これが「外科的矯正治療」です。
外科的矯正治療のメリット
噛み合わせの機能的な改善と長期的な安定性の確保
顔貌のバランスと調和が改善される
食事や会話がしやすくなり、生活の質(QOL)の向上が期待される
手術について
手術はすべて口腔内から行うため、顔に傷が残ることはありません。
医療技術の進歩により、手術の安全性が高まり、入院期間も短縮されています。
以前は高額な自費治療が一般的でしたが、現在は保険適用が可能となり、費用負担も大きく軽減されました。
当院は顎口腔機能診断施設の認定を受けており、外科的矯正治療も健康保険で対応可能です。
精密な診断とシミュレーション
外科的矯正治療には専門的な診断が必要不可欠です。
当院では、CTやMRIによる画像診断に加え、3Dシミュレーションを用いて術後の顔貌や噛み合わせの変化を事前にご確認いただけます。
手術が必要かどうか、最適な治療法は何か、まずは精密検査と専門医によるご説明を通じてご判断ください。
「もしかして私も対象かも?」と思われた方は、どうぞお気軽にご相談ください。